· 

2024年C級コーチ養成講習会②報告

6/29~7/21まで開催した本年度2回目のC級コーチ養成講習会は、埼玉県内23名(男性のみ)でスタートしました。ただ期間中、体調不良により1名が次回以降に繰り越しとなり22名で実施しました。

 

40代7名30代6名20代9名でD級からの昇級者が7名。4種指導者15名、3種指導者2名、2種指導者3名、指導なし2名と全体的には4種の指導者の割合が多いコースとなりました。プレーヤー経験としては、大学までサッカー選手として続けていた者は少なく、高校までの経験者が多く、フィジカル、GKやフットサルに進みたくて受講された方々がいらしたことは印象的でした。

 

また「子どもがサッカーを始めたので学びに来た」というサッカー経験のない方もいらっしゃり、その方はすべての面でとても熱心に取り組んでいただき、皆さんの見本となる行動などが数多くあり、チューター側から見ても頭の下がる思いでした。

 

さて講習会そのものですが、7月という時期でもあり急激な気温上昇によって、後半の指導実践においては、40代の方や経験値の少ない方はかなり疲労されているのを感じました。暑熱対策として、グラウンドにテントや氷を用意して対処しました。途中ミーティングをはさみながらでしたが、やはり午前と午後で3時間連続の指導実践というのは、時期と時間帯も考えたスケジュール調整が必要かと思いました。

 

指導実践においては、実技力も大切な部分です。この8日間で参加者の皆さんの技術・戦術の向上はかなりあったことも印象的で、グループとしてのモチベーションも上がった仲間意識が強くなったことはすばらしいことではありましたが、2回目の指導実践でゲームを行うのであれば、補助学生に入ってもらうという考え方もありかと思いました。全体的には、多少のケガはありましたが、大きなケガもなく終えたことに安堵しています。

 

講習会の前半、「SFAフットボールフィロソフィー」をウォーミングアップとして入れて、基礎技術徹底の大切さを学び、その意識づけはできたと思いましたが、後半になると参加者にとっては指導実践で頭がいっぱいになり「つい忘れてしまう」こともありました。

 

指導実践では時間内にコーチングを繰り返す中、その言葉がけの難しさや、そもそも指導者自身の戦術理解・テーマ理解の必要さが経験できたと思います。今後の指導に生かしていけることでしょう。繰り返し実践することで子供たちの成長を促していただきたいと思いました。

 

次の学びに進みたいという方もいらっしゃいました。指導現場で数多く経験し、次のステップへチャレンジして欲しいものです。延べ6名のチューターにご協力いただき、いろいろな視点でアドバイスをいただきました。受講生も気軽に相談していたことはとても良かったと思います。皆さん、ありがとうございました。(チューター/福田直史)

 

スクールマスター/福田直史

チューター/高島敏之、山本 大、市川貴史、山﨑 稔、吉田 巡、鈴木康和樹