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関東トレセンマッチU15視察

2022.9.25(日)

河口湖サッカー場 天然芝(荒地、水溜り有り)

13時キックオフ 80分(再交代あり)

埼玉 1-1 千葉

 

埼玉はJクラブメンバーが合流し、新メンバーでの選手観察的な要素の高いゲーム。一方、千葉は街クラブのメンバーのみで構成されたU13からの積み上げの最終段階、という対象的な意味を持ったゲームとなった。

 

ピッチ状態の問題から思うようにボールが走らないこともあり、両チームとも必然的にタッチ数が多くなり、なかなかテンポが上がらないという繰り返し。

 

守備に関しては、立ち上がりから千葉の3-6-1の両サイドが高い位置をとったり、ローリングしたりと、埼玉はプレスがかからずに少々混乱していた。千葉の距離の長いサイドチェンジにはスライドが間に合わず、結果的に最後まで苦しめられた。

 

埼玉はハーフタイムで全てのベンチプレーヤーをゲームに送り込み、経験値を上げながら選手観察をする。

 

78分、埼玉のCBが自陣深くで保持した瞬間に左右両サイドのパスコースを制限され、中盤の中につけたところを意図的に狙われてボールロスト。奪われたボールをサイドから速いクロスを通され、逆サイドで完璧に決められて、0-1。

 

この失点直後からようやく埼玉の負けたくないスイッチが入り、守備の強度、背後へのランニング、パスのテンポ全てが100%へ。

ロスタイム、バイタルエリアでの激しい攻防で一瞬生まれた前向きのフリーを生かす。ループ縦パスを、FWが裏に抜け出てワンタッチシュート。見事に同点とし、引き分けに持ち込んだ。

 

攻守に渡る強度の高さと、タイミング良い裏抜けを失点される前に表現したかった。

 

 

帯同したプレーヤー全てをバランスよくピッチに送り込み、プレーヤーの現在地を把握できたと思うので、今後一人ひとり課題と向き合いながら、どう守ってどう点を奪うか、攻守のピクチャー作りに期待したい。(強化対策部会長・荻野清明)