少年女子、奮闘及ばず〜準決勝

少年女子
準決勝
埼玉 2-3 静岡
埼玉4-4-2、静岡4-1-4-1。
静岡のアンカー⑥への対策と、初スタメンのメンバーを入れた配置変更を確認してゲームがスタート。
相手を少々リスペクトし過ぎたか、1stディフェンダーの寄せが甘く、また、埼玉の最終ラインが深かったこともあり中盤を支配され、静岡のリズムでサイドに運ばれる。
スピードある両サイドでの1対1を挑まれて押し込まれる場面が多発すると、CKからあっという間に連続失点。
今日はベンチが直ちに手を打つ。17分頃にベンチから「自信を持ってテンポよく動かそう」という指示と、メンバーをいつもの並びに戻す交代。
すると、相手アンカーの両脇のスペースに縦パスが入り、昨日の栃木戦では見られなかった、埼玉らしいビルドアップからの攻撃が見られるようになる。埼玉の誇る攻撃陣、⑨辻⑩前原⑪高橋が躍動し、流れの中から2点を返し、2-2で前半を折り返す。
後半立ち上がり、埼玉ディフェンスラインでのミスにより失点すると、再び追う形に。
静岡もやや息を吹き返すが、今日の埼玉は、粘り強い連続プレスや長短合わせた攻撃で相手の良さを出させない。ただ何度となく相手陣内深く攻め込んでチャンスを作るが、ラストパスやクロスボールに精度を欠く。最後まで諦めず怒涛の攻撃を仕掛けたが、相手の体を張った守備に最後までゴールは遠かった。
しかしながら、ゲームの流れの中で、ベンチが具体的な修正を加え、流れを呼び戻し、スピード、テクニック、戦術的成熟度ではかなり上の静岡に互角のゲームができたことは評価できる。再交代制度を利用して、一度交代で退いたプレーヤーを、もう一度出場させ、良いプレーを導いた点も評価できる。明日の3位決定戦に期待したい。強化対策部会長・荻野清明