埼玉U13 2(0-0)(0-0)(2-1)1神奈川U13
11月27日@横須賀リーフスタジアム
35分×3
Jクラブプレーヤーを除いた選考でのフレンドリーマッチ。開始直後から球際の攻防が続いた。
神奈川U13は、ボールを奪われたあとの切り替えが早く、個々のフィジカルのパフォーマンスも高かった。
また、両チームともビルドアップを行い、ボールを握り相手を崩すサッカーを志向していた。
U13年代の11vs11(105×68)のゲームは、どのプレーヤーを見てもどこか初々しさが感じられ、また体格、体力差も顕著なパフォーマンスが見られた。
ゲーム一本目の埼玉U13は、攻撃でのゴールに向かう局面打開に対する意識の強さを見せながらチャンスメイクをした。守備では、CDを軸に相手の仕掛けに対応した。
GK(GP)を含むプレーヤーが入れ替わった二本目は、相手の前線からのハイプレスを受けて、自陣でプレーする時間帯もあった。しかし、プレーテンポを早めながら、アンカーのサポートやフォワードのダイアゴナルランなどの変化で、サイドチェンジを交えて、ボールを前進させて、シュートチャンスを作ることができた。
三本目は、3人目のGK(GP)とフィールドプレーヤーは、ミックス。
次第に疲労が見られる中で、終了間際のCKからのヘディングシュートで、劇的な幕切れで勝利となった。
今回のゲーム中では、攻守におけるチーム内のポジションの役割の理解に伴う、パフォーマンスの変化が見られた。
これは、埼玉のプレーヤー一人ひとりの、ポテンシャルの高さだろう。
具体的に言えば、攻守において、スペースにポジションをとり、味方との繋がりで優位性を持つことができた。また、ボールホルダーへのプレスのかかり具合や、プレスの開始を認知して、プレーを成功させることが増えていった。
課題は、崩しの場面でのアイディアとテクニック、守備での、プレススピードとボールを奪うスキルを向上させることが、まず挙げられる。
しかしながら、プレーに関わる全体的な強度の高いゲームは、見応えがあった。
この経験を活かして、プレーヤー一人ひとりには、ディテールに拘った、プレーの質の向上に期待したい。(FAコーチ/山崎茂雄)