全国高校総体県予選2回戦から~ユース審判の育成と意義について~

6月4日(日)全国高校総体埼玉県予選2回戦が、県内各会場で行われました。

 

市立浦和会場の2試合目、プレースタイルの違う浦和東vs大宮南の対戦は、双方の特徴を活かした闘いが繰り広げられ、タイムアップのホイッスルが鳴るまで、緊迫した試合展開が続きました(結果は、1-0で大宮南の勝利)。

 

ある瞬間、ふと目に留まったのがこの二人。アシスタントレフェリーを務めた、草加南高校サッカー部、山澤郁哉君(2年・左)と 中村斗南君(2年・右)でした。

 

スピーディーなゲーム展開とボックス付近の攻防、切り替え場面のDFライン背後へのワンタッチパスへの対応などを、きびきびした動きで勇敢(?)にジャッジしていました。

 

試合終了後、着替えている彼らに「おつかれさま!」と声を掛けると、疲労感の漂う笑顔と共に「緊張しました……」の言葉が返ってきました。

 

張り詰めた緊張感のゲームをアシスタントレフェリーという立場でジャッジをしたことは、彼らにとって、とても刺激的な経験になったことでしょう。この記憶をぜひ、仲間のみんなにも伝えて欲しいと思います。そして、審判活動を通じて、もちろんトレーニングも通じてサッカー理解を深めながら、自立心や主体性を身に着けていけたら良いのではないでしょうか。

 

また、双方のチーム指導者や関係者の方々の振る舞いも、最後まで彼らの集中力を発揮し続ける環境づくりをサポートしていました。彼らの成長のためにも、これらの要素も必要なことです。

 

ユース審判の育成は、彼らを育む皆さんのサッカー文化の醸成への理解とリスペクトの基に育まれるものだと実感しました。(HOC/山﨑茂雄)