4、5月に県選考会を実施し、男子46名、女子43名が参加して、本日10日からU-12県トレセンがスタートしました。
まず、HOCの山﨑茂雄さんから男子の振り返りをしていただきました。
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6月10日土曜日に実施されたU12県トレセンは、男子:石亀晃さん(大宮アルディージャ)、女子:山本大さん(日本大学)の両リードコーチのもと開催されました。
男子は、選考会を経て、実質一回目のトレーニング&ゲームとなりました。トレーニングは、「SFAフットボールフィロソフィー:Picture4テーマ設定」の基準フローで作成され、ビルドアップ(メイン)/プレッシング(サブ)が今回のテーマとなりました。
トレーニング&ゲームでは、グループ担当コーチが指導をして実施しましたが、スピードに乗ったゴールへ仕掛けや、局面打開のドリブルやコントロール、攻守両面の切り替えでのインテンシティに個々の特徴が見られ、プレーヤーの熱量(本気度)が伝わってくる内容となりました
とはいえ、ゲームでは良いプレーへの「掛け声」や、チームメイトとの会話に幼さが感じられる一面もあり、ピッチ内とのギャップが伺えました。
さて、SFAトレーニングセンターでは、日常のプレーをリスペクトしながら「基本の深掘り」を指針にファンダメンタル(根幹に繋がる基本)な能力の向上を目指しています。
そういった側面から今回のテーマに対するパフォーマンスを振り返ると、局面打開と合わせピッチ全体を使って攻撃するためのピクチャー(絵)を持ちながら、そのための攻守において相手の動きを認知した戦略的なボール操作や、味方の動きと連動したボールを引き出すアクションを更に高めて行ければ良いのではないかと感じました。
所属チーム関係者の方々、保護者のみなさん、日々のSFA技術委員会の活動へのご理解とご協力ありがとうございます。
U12 SFAトレセンでは、特にテクニック、機動力、創造力を備えた「埼玉らしさ」を基盤にした指導で、個性的なプレーヤーの育成のサポートを目指して活動をしてまいります(今年度は、県・地区を中心に展開してまいります)。
これからも、よろしくお願い致します。
女子は、リードコーチの山本大さんからです。
【グループ1】
本日はビルドアップを意識したテクニック、グループの関わりを意識してトレーニングを行った。
W-Upではハーフターンから足元にしっかり止める事にこだわって、トレーニングをおこなった。その結果プレースピードが上がった選手が多くいたが、苦手な足の技術に課題が残った。
Tr1・2では目的を持ったコントロール、グループでのサポートの場所、タイミングを意識させた。スペース、相手の認知の共有が徐々に出てきて、ワンタッチを入れてテンポよく解放し、ゴールを目指すプレーが出てきた事は非常に良かった。
ただ、プレッシャーを受けてからの失わないテクニック(アウトサイドターン等)のアイデアが無い選手が多くいたため、一つのアイデアとして選手全員にアウトサイドターンの共有を行った。
ゲームでは、各チームともビルドアップからシュートへ行くシーンが多く出たことはトレーニングの成果であった。ただ課題として、自陣サイドに追い込まれた時にキーパー含めて、「やり直す」プレーが少なかった。
全体的に見て特徴のある選手が多く、今後の成長に期待が持てる印象である。しかし、初めてのトレーニングで選手間のコミュニケーションが少なく、活気作りなど選手間のコミュニケーションを増やすための働きかけは、指導者側の今後の課題である。
【グループ2】
グループ2も、ビルドアップをテーマにトレーニングを実施した。
ウォーミングアップでは、ドリブルからパスのトレーニングとスクエアでのパス&コントロールを実施した。
ドリブルからパスのトレーニングでは、姿勢やボールをタッチする部位、軸足の運びなどに意識して取り組み、パス&コントロールでは、オープンにボールを止めること、止めてから蹴るまでのボールハンドリングの速さにこだわった。
Tr1は4対2のボールポゼッション、Tr2は4対4の横長4ゴールゲームを実施した。これらのトレーニングでは、パスを出すタイミングやパスの受け手の立ち位置の駆け引きなどに取り組んだ。グループ1同様、Tr2の合間にプレッシャーに対してボールを隠してターンするドリルトレーニングを挟んだ。
そして最後に、これまで積み上げてきたものがどれだけ発揮できるか確認するためのゲームを実施した。選手たちは意欲的にトレーニングに取り組んでくれたが、ボールコントロール、パスそしてドリブルといった基本的なボール操作に課題が残った。
今後はこれらの駆け引きを含めた技術を、さらにレベルアップさせる必要がある。選手がストレスなくボールが操作できるように、さらにその中で味方と協働しながら相手との駆け引きを楽しむレベルまで選手の能力を引き上げていきたい。
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今年は、SFAフットボールフィロソフィーの展開初年度でもあります。育成年代だからこそ「基本の深掘り」もしながら、次のカテゴリーに繋がるようにサポートしていきます。引き続き、よろしくお願いいたします。(県トレセンダイレクター、県U-12女子トレセンダイレクター/鳴島吉和)