所沢高校女子サッカー部訪問指導

10月27日金曜日、所沢高校女子サッカー部トレーニングサポートを行いました。今回の訪問指導に関しては、顧問の佐藤俊祐先生から依頼を受け、事前にトレーニングの視察を行った上で打ち合わせをし、開催の運びとなりました。

 

テーマは、SFAファンダメンタルフィロソフィーから「ボールを運ぶ」です。まずは、グリッド内でのドリブルワークから始めました。利き足のボールコントロールとステッピング、ボディバランスなどを意識して自分のやり易いスピードでボール操作をします。

 

だんだん足元でのコントロールポイントをつかめるようになってきたところで、1v1に移りました。次のステップとして、新たに「相手の位置を見て」ボールを操作すること、さらに「ボールを守る」ことを意識しました。

 

例えボールロストしても、プロセスの中に狙いがあれば、GOODです。強引な突破などでボールを失うことなく、時には相手とボールの間に自分の体を入れてボールを守りながら、相手の力を上手く利用して前進することにもトライしました。

 

さらに進めて2v2(コーン&ラインゴール)では、相手を引き付けてパスを出したり、パスと見せかけてボールを運んだりとオンザボールの選択肢を増やすプレーにチャレンジしました。ボールを失わずにプレーができる相手との距離(間合い)や角度(ズレ)を維持しながら、ボールを操作することを身につけてほしいのです。

 

そこで「何か一つこれをやればプレーが成功するのではなくて、上手く行くための【引き出し】から何を選ぶのか」を共有しました。ベースにあるのは、コントロールポイントと細かなタッチ、相手の認知です。すると、開始から一時間経過するころには、ボールを守る(隠す)プレーをチャンスに繋げるシーンも見られました。

 

ゲームは、7v7・2F(複数コーンゴール)で終了です。プレーヤーからは、複数のゴール設定なので、プレーヤー間の広がりを意識することが必要だという意見がありました(➡GOOD!)。そして、こちらからは「そこからボールホルダーを助けよう」とサポートを働きかけました(選択肢を増やす)。

 

また、習熟度に個人差があっても楽しめるために、ボールホルダーに近づいたり、離れたりしてプレッシャーの掛からないスペースを見つけようと話しました(味方を経由して広いスペースでボールを受けることは、ボールを失わないためだけでなく、戦略的プレーとしても大切な思考だからです)。

 

4セットのゲームを続けていく中で次第に変化が見られたので、最後はオーガナイズを変えてプレーをしました。プレーヤーたちは、ストレスを感じる様子も見られることなくドリブルとパスを使ってプレーをしていました。守備面では、先読みしてゴールを塞いだり、相手とボールの間に体を入れてボールを奪ったりと、判断の質の高さが見られる攻防のゲームとなりました。

 

こうして、約75分間のトレーニングが終了しました。所沢高校女子サッカー部のみなさん、おつかれさまでした!次回のトレーニングは11月になります。よろしくお願い致します。(HOC/山﨑茂雄)

※訪問指導に関しては、ご相談ください。お待ちしております。
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