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関東U-12女子トレセンリーグ報告

12月2日と3日、鹿島ハイツにて開催された「関東U-12女子トレセンリーグ」に参加しました。1月21日にもありますが、2日間を終えたところでの結果と所感です。

 

1日目

① 埼玉-東京 2-4(0-1,0-1,2-2)

② 埼玉-山梨 12-0(3-0,6-0,3-0)

③ 埼玉-神奈川 3-1(1-0,0-1,2-1)

④ 埼玉-茨城 2-1(1-0,1-1,0-0)

2日目

⑤ 埼玉-群馬 6-0(3-0,1-0,2-0)

⑥ 埼玉-千葉 2-1(1-0,1-0,0-1)

⑦ 埼玉-栃木 0-3(0-1,0-1,0-1)

 

2日間、計7試合を通して、チームや個人として出た課題に対し、積極的にチャレンジする姿勢がチーム全体としてあったと思います。ピッチ内でもコミュニケーションを取りながらプレーする選手が増えていき、試合ごとに改善・成長していく姿が見られたことは成果でした。

 

攻撃として、M-T-M関東時は個で打開しての得点が多かったのですが、GP(ゴールプレーヤー)含めてのビルドアップから、多くのプレーヤーが関わって得点を奪うシーンが増えていきました。プレーヤー同士でイメージを共有して攻撃する場面が多く出たと思います。

 

守備としても、素早いアプローチから1対1の場面で奪い切る守備や、スピードのある選手に対し粘り強く対応できる選手が多くなりました。

 

課題としては、攻撃は「ボールのon/off両方で相手を観てプレーする」、「相手背後を取る意識/タイミングの共有」、「キャンセル/逆サイドへの展開の判断」、守備では「背後スペース/パスコースを意識した(消した)ポジショニング」、「カバーリングとマークを意識したポジショニング」、「リスク管理」が挙げられ、2月のガールズエイトにむけて年明けのトレーニングからこれらの改善を進めていく予定です。

 

過密なゲームスケジュールの中ではありましたが、スタッフ間でも多くコミュニケーションを取りながらリレーションシップがスムーズにいき、PDCAサイクルをうまく回せたことが選手の成長に繋がったと感じています。(アシスタントコーチ/鈴木宏)

 

2日目のみの参加となりました。

攻撃時に相手マーカーを観察できていないため、駆け引きができなかったのですが、ビルドアップでは、ある程度外回しでボールを動かすことができるようになったと思います。

 

しかし、1stのアプローチが早く、マンマーク気味にプレーしてきた栃木戦では以下の課題が顕著になりました。

・早くポジションを取ること

・早く前のいる味方へパスをつなげること

・パスをつなげない時にプレッシャーからボールを隠すこと

・スペースへの運ぶドリブルを意識すること

・受け手とボールがスペースで出会うためのスペースボール(※)を利用すること

 

突破では、ビルドアップ時もそうなのですが、相手の背中を取りに行く選手が少なく、チャンスを作れませんでした。これは、ボール保持者が比較的フリーで背後へボールが蹴れる状態を見逃さず、マーカーの背後を突くことが出来るように体の向きと立ち位置を取り続けるプレーの習慣化が今後の課題です。

 

またGPのパス&コントロールミスが目立ちました。本人が、自信がもってプレーできるようになるまで、励ましながらトレーニングに取り組みたいと思います。(県U12女子トレセンリードコーチ/山本大)

 

※スペースボールは、人へのパスではなく、出し手と受け手がスペースを共有し、受け手がスペースへパスし、受け手がそのスペースに移動してパスを受けることです。