11月25日、日帰りではありましたが、SFAフットボールセンターにて「埼玉県GKキャンプ」を開催しました。県内3か所で開催されているGKトレセンに集まっているプレーヤー、県トレセンのプレーヤー、東西南北地区トレセンからの推薦プレーヤーから選ばれた俊英であり、ここから関東GKトレセンへの選考も兼ねて開催しました。
U13は、鈴木康和樹コーチをメインに三上綾太・安田光貴・杉下直樹・白子裕一各コーチがアシスタントコーチとして参加しました。テーマはコーチング。声を出す、コーチングの優先順位と具体性、観る(相手、味方、ボールスペース)、ポジショニング、構えるをキーファクターとして意識してもらいました。
W-upやTR-1の中でコーチが要求することによって、プレーヤーのコーチングに対する意識がまるで違うものになっていったと思います。声を出すだけでなく「いつ」、「誰が」、「どうやって」と具体性を持たせたコーチングで、目の前で起きる事象に対して大きな声でコーチングできました。
一方でゴール前で連続したプレーが起きると、何を言えば良いか分からず黙り込んでしまうプレーヤーもいました。これからの取り組みに期待したいと思います。
現状のU-13のプレーヤーたちは、ゴール前で起きることの予測が未熟でありますが、コーチングスキルが成熟することで「シュートを打たせない」、「相手をゴールから遠ざける」、「シュートのコースを限定する」など失点に直結するシーンを減らすことができると感じてくれたのではないでしょうか。
U14は、堀越亮輔コーチ(山村国際高校)メインに、内田真史・山﨑和徳・菅井英司各コーチがアシスタントコーチとして参加しました。テーマはクロスの守備。キーファクターとしては、スタートポジション(開始姿勢、立ち位置、体の向き)、安全確実なプレー(掴むor弾く)、DFとの連携(プロテクション、ゴールカバー)を提示しました。
こちらは映像を参考にしていただきたいと思います。
2023 SFA U14GK CAMP (youtube.com)
堀越コーチからは「自分の能力にあったポジショニングを見つけられるように」と、積極的な働きかけがあったことが印象的でした。
4局面の中で「守備」における「スペースの管理」と「ゴールを死守する」という部分に特化したトレーニングを展開しました。クロスの対応は個々の経験や日頃教わっていることを駆使してプレーする中で、高いクオリティーを発揮するものもいましたが、全体的には苦手意識を持っており、大きな課題であると再認識できました。2024年度に向けて、検討したいと考えています。
さらに、GK自身のプレー精度に加えてDFとの連携(マンマーク、スペースマーク、DFラインの上げ下げ、GKがボールにプレーする際のプロテクション、ゴールカバー)やセカンドプレーに関してもどんどんチャレンジさせたいと思いました。
参加したプレーヤー、スタッフの皆さん、お疲れさまでした。もっとGKを好きになりましょう。(上原克彬/埼玉県GKプロジェクト チーフダイレクター【大宮南高校】)